婚約・結婚準備

結婚式・披露宴の当日のタイムスケジュールは? 起床から二次会まで徹底解説!

結婚式のイメージ

結婚式は、一生に一度の大事なセレモニー。

当日は、イベントが盛りだくさんですが、新郎新婦のタイムスケジュールは、どのようになっているのでしょうか?

日本で執り行われる一般的な挙式のスタイルは、教会式(キリスト教式)・人前式・神前式・仏前式の4つ。

教会式は、神父や牧師(カトリックの場合は神父・プロテスタントの場合は牧師)の前で新郎新婦が結婚の誓いをするスタイル。

人前式は、参列してくれたゲストの方々に結婚の証人になってもらうスタイル。

神前式は、神社などで行われる日本古来のスタイル。

仏前式は、菩提寺などで行われ、仏様とご先祖様に結婚の報告と感謝を伝え、来世までの結びつきを誓うスタイル。

挙式の流れはそれぞれ異なりますが、どのスタイルを選んでも結婚式全体のタイムスケジュールはそう大きく変わりません。この記事では、12時から挙式がスタートするカップルを例に、結婚式当日の基本のタイムスケジュールをご紹介していきます。

基本を押さえていればアレンジは自由! お二人らしい素敵な結婚式プログラムを組み立てて!

~9:00 起床から会場到着まで

結構式当日は、余裕を持って早めに起床し、しっかりと朝食を食べましょう。

披露宴が終わるまでは、忙しくてなかなか食べ物を口にできる機会がないため、朝にしっかり食べておかないと後から後悔することに。

新婦は、会場でメイクがしやすいよう、ノーメイクがベストです。ただし、保湿はしっかりと。

また、髪の毛にも、何も付けないようにしましょう。

忘れ物がないか念入りにチェックをしたら、家を出る前に、家族に挨拶をします。

会場に着いてからは、落ち着いて話をする時間が取れないので、しっかりと挨拶ができるこのチャンスを逃さないように。

新婦は、挙式の3時間前、新郎は、新婦と同じタイミングか、30分~1時間後に会場入りします。

会場に到着後、当日お世話になるスタッフさんたちと顔を合わせたり、すれ違ったりする際には、必ず、笑顔で「よろしくお願いします。」とあいさつを。それだけで、暖かくて居心地の良い空間ができあがります。

9:00~ 新婦お仕度

まずは、時間のかかる新婦から、ヘアメイクと衣装の着付けを行います。

新郎新婦が一緒に会場入りした場合、新郎は、この時間を使って、披露宴の謝辞の確認をしたり、プランナーやスタッフへの挨拶のほか、人によっては「心付け」を渡すことも。

10:00~ 新郎お仕度・打ち合わせ

次に、新郎のヘアメイクと着付けです。

新郎の準備が終わり次第、新郎新婦、プランナー、司会者、カメラマン、仲人やその他のスタッフと最終の打ち合わせを行います。

ここで、当日の流れについてしっかり確認をしましょう。また、当日式場に届いた祝電をチェックし、披露宴で紹介してもらうものを選びます。

そして、このタイミングで、新郎新婦揃って笑顔と心の準備を。結婚式の間どのようなことを意識して過ごすか、今日1日をどんな日にするかを決めておきましょう。

11:00~ 挙式リハーサル・新郎新婦写真撮影・親族挨拶

挙式リハーサルでは、挙式の進行や儀式の動作などについて確認をします。わからないことがあれば、その場ですぐに確認を。

リハーサル後は、会場周辺で新郎新婦の写真撮影を行います。式直前で緊張しているかもしれませんが、2人で協力してなるべくリラックスした雰囲気に。

結婚式の中で、唯一、落ち着いて写真が撮れる時間ですし、この写真は、一生残る大切な一枚になるからです。

控室に戻ったら、親族に挨拶をし、お互いの親族を紹介します。親族紹介では、新郎新婦の両親が、それぞれの親族を紹介するのが一般的。

このタイミングで、親族の集合写真を撮影する場合もあります。

教会式や人前式の場合は、ゲストの受付が行われている頃。

一方、神前式や仏前式の場合は、親族のみで挙式を行うのが一般的で、ゲストは、披露宴からの列席となります。

12:00~ 挙式

いよいよ、挙式スタート!

しっかりと集中しつつも、一生に一度の貴重な儀式を、しっかりと味わいましょう。

挙式の時間は、約30分。神前式や仏前式は、儀式の数が多いため、少し長くなる場合が多いです。

各スタイルの挙式の流れを、簡単に一覧にまとめたので、ぜひ、参考にしてみてください。

教会式

1挙式スタート、新郎入場親族→ゲストの順にチャペルへ移動し、全員着席したら挙式スタート。
神父・牧師に続いて新郎が入場します。バージンロードは神聖な道とされているため、式場によっては、新郎はバージンロードではなく端の通路を歩いて入場することも。
2新婦入場チャペルの扉の外、もしくは中に入ってすぐの場所で新婦母などによりベールダウンが行われ、新婦父(エスコート役)にエスコートされながらバージンロードを歩いて新婦が新郎のもとへ。
3バトンタッチバージンロードの先で待つ新郎へ、新婦父から新婦の手が渡されます。
4聖歌、讃美歌斉唱一同、もしくは聖歌隊のみで聖歌、讃美歌斉唱が行われます。
5聖書朗読神父・牧師によって聖書が朗読され、神に祈りが捧げられます。
6誓約神父・牧師から新郎→新婦の順に結婚の誓いが問いかけられ、二人が愛を誓います。
7指輪交換祭壇にセットされている結婚指輪を、新郎から新婦→新婦から新郎の順で交換します。
8ベールアップ・誓いのキス新郎によって新婦のベールがあげられ、誓いのキスをします。
9結婚宣言神父・牧師によって、二人が夫婦になったことが宣言されます。
10結婚証明書署名新郎新婦によって結婚証明書に署名が行われます。
その後、証人として神父・牧師が署名をしますが、式場によっては親族が証人として署名を行う場合も。
11結婚成立報告神父・牧師によって二人の結婚が成立したことがゲストに宣言され、閉式。
12新郎新婦退場新郎新婦が腕を組み、バージンロードを歩いてチャペルから退場します。

人前式

1挙式スタート、新郎入場親族→ゲストの順にチャペルへ移動し、全員着席したら挙式スタート。
牧師に続いて新郎が入場します。キリスト教式(教会式)ではないため、新郎はバージンロードを歩いて入場します。
2新婦入場こちらは教会式と同様、ベールダウンが行われ、エスコート役と共に新婦がバージンロードを進みます。
3バトンタッチこちらも教会式同様、新婦父から新郎へ、新婦の手が渡されます。
4開式宣言司会者によって挙式スタートが宣言されます。
ここで、ゲストが二人の結婚の証人となることが説明されます。
5誓いの言葉拝読新郎新婦が誓いの言葉を読み上げます。
6指輪交換祭壇にセットされている結婚指輪を、新郎から新婦→新婦から新郎の順で交換します。
7ベールアップ・誓いのキス新郎によって新婦のベールがあげられ、誓いのキスをします。
8結婚証明書署名新郎新婦によって署名がされた後、ゲスト代表が証人として署名をします。
9結婚成立報告新郎新婦がゲストに向けて結婚証明書を披露し、司会者によって二人が夫婦になったことがゲストに報告されます。
10閉式宣言司会者によって閉式が宣言されます。
11新郎新婦退場新郎新婦がバージンロードを歩いて挙式会場から退場します。

神前式

1参進の儀(さんしんのぎ)雅楽の調べの中、神職や巫女を先頭に、新郎新婦・両家の親族が列をなして本殿まで進みます。
2入場新郎新婦・媒酌人・両親・親族の順番に本殿に入場します。
神前に向かい右が新郎側、左が新婦側となります。
3修祓の儀(しゅばつのぎ)心身を清めるお祓いのことです。
一同、頭を軽く下げ、斎主のお祓いを受けます。
4祝詞奏上(のりとそうじょう)「祝詞」とは神様に伝える言葉のことで、斎主が祝辞を読み上げ、神に対して新郎新婦の結婚を報告します。二人の末永い幸せを祈った儀式です。
5三献の儀(さんこんのぎ)大・中・小の杯を使って交互にお神酒を飲み、それぞれ3口で飲み干します。
お酒を飲めない方は杯に口をつける程度でも大丈夫です。
6誓詞奏上(せいしそうじょう)新郎新婦が夫婦となるにあたって、誓いの言葉を共に読み上げます。
7指輪の交換の儀新郎から新婦→新婦から新郎の順で、互いに指輪をはめていきます。
8玉串奉奠(たまぐしほうてん)玉串を神前に捧げます。
9巫女の舞新郎新婦の門出を祝い、そして両家の繁栄を祈り、巫女が舞を披露します。
10親族杯の儀(しんぞくさかずきのぎ)両家の繋がりを祝い、参列者全員がお神酒を3口で飲み干します。
こちらも三献の儀と同様に、お酒が苦手な方は杯に口をつける程度で大丈夫です。
11斎主挨拶(さいしゅのあいさつ)斎主が挙式終了を神に報告します。
12退場神職に続き、新郎新婦・媒酌人・両親・親族の順番に本殿から退場します。

仏前式

1入堂雅楽の調べの中、両親、親族、来賓の順で入堂。ご本尊に向かって、右側に新郎の関係者、左側に新婦の関係者が着席します。
2新郎新婦入堂媒酌人に付き添われた新郎が入堂、媒酌人夫人に付き添われた新婦が別の扉から入堂し、中央で出会って、ご本尊の前へ進みます。
3僧侶入堂最後に司婚者の僧侶が入堂し、焼香をします。一同合掌。
4敬白文朗読(けいびゃくもんろうどく)司婚者がご本尊前にある礼盤に上がり、結婚式を行うことを仏様とご先祖様に報告します。
敬白文朗読中は、新郎新婦は頭を垂れ、参列者は起立します。
5念珠授与(ねんじゅじゅよ)仏前式でもっとも大切な儀式です。新郎新婦は媒酌人の案内により、司婚者の前に向かい合って着席。
司婚者から、新郎は白い念珠(数珠)、新婦は赤い念珠(数珠)を両手で受け取り、左手の親指以外の四本の指にかけて合掌します。
6指輪の交換司婚者から指輪を受け取り、お互いの薬指に嵌めます。
7司婚の儀(しこんのぎ)司婚者の求めにより、新郎新婦は夫婦の誓いを述べます。この誓いによって、司婚者が結婚の成立を宣言。
さらに、媒酌人が、「誓詞(せいし)」を朗読します。
8焼香(しょうこう)左手に念珠(数珠)をかけたまま、新郎新婦の順に焼香し、合掌。
9誓杯(せいはい)神前式の三献の儀(三三九度)にあたる誓酒の儀式です。式杯とも呼ばれます。
新婦・新郎・新婦の順で行います。
10親族固めの杯参列者全員で、祝杯をあげます。
11法話司婚者から新郎新婦へ、お祝いの言葉と祈りが捧げられます。
12退堂一同が規律して合掌。宗派によって退堂の順番が異なります。

12:30~ アフターセレモニー・集合写真撮影

挙式が終わると、二人は晴れて夫婦に!

教会式や人前式では、フラワーシャワーやバルーンリリースといったアフターセレモニーを行い、新郎新婦は、ゲストからの祝福を受けます。

また、このタイミングで、新郎新婦と、挙式に列席していただいた方全員の集合写真を撮影することも多いです。全員の顔から笑みが溢れる、素敵な写真を撮影してもらいましょう。

13:00~ 披露宴会場へ移動

新郎新婦は、一度控室に戻って着替えてから、列席者は、真っ直ぐ披露宴会場へ移動します。

ホテルなどで挙式を行い、披露宴も同じ建物内で行うのであれば、30分程度、教会や神社、お寺などから移動するのであれば、1時間程度の移動時間を確保する必要があります。

披露宴会場に着いて、準備ができたら、新郎新婦と両親、仲人が会場の入り口前に並んでゲストをお出迎え。軽く言葉を交わしてから、会場に入ってもらいます。

14:00~ 披露宴

ゲスト全員が披露宴会場に入って着席したら、披露宴のスタートです。

披露宴の内容については、おそらく多くの方がすでにご存知だと思うので、ここでは、披露宴の基本的なタイムテーブルをご紹介します。

所要時間(約)イベント・演出
5分オープニングムービー上映・新郎新婦入場
5分開宴挨拶
5分新郎新婦紹介
10分来賓挨拶
5分乾杯
10分歓談
10分ケーキ入刀、ファーストバイト
10分ゲストスピーチや余興など①
20分ゲストエスコート・お色直し・プロフィールムービー上映
20分新郎新婦入場・テーブルラウンド・キャンドルサービス・テーブルフォトなど
10分歓談
10分ゲストスピーチや余興など②
5分祝電紹介
5分新婦の手紙朗読
5分花束・記念品贈呈
5分両家代表謝辞、新郎謝辞
5分新郎新婦退場
5分エンディングムービー上映

披露宴の平均所要時間は、2時間から2時間半程度。数字で見ると長く感じるかもしれませんが、イベントの数が多く、タイムテーブルで分かる通り、分刻みで進行していくため、体感としてはあっという間です。

イベントの順番を入れ替えたり、別の演出に変更したりと、披露宴は比較的自由に構成できるため、新郎新婦らしい、楽しい披露宴を作り上げてください。

16:30~ お見送り

新郎新婦は、エンドロールが流れている間に、披露宴会場の入り口でお見送りのスタンバイ。

プチギフトを渡しながら、ゲストをお見送りします。

お見送りは、ゲストが新郎新婦に直接お祝いの言葉を伝えられる数少ない機会なので、一人ひとりとの会話の時間が長くなってしまいがち。

トータル30分以上かかってしまうこともあるため、スケジュールに余裕を持たせておくのがおすすめです。

17:00~ 挨拶・精算・休憩・二次会会場への移動

お見送りが終わったら、仲人やプランナー、司会者、カメラマン、その他スタッフへ挨拶をし、お礼やお車代は、このタイミングで渡しましょう。

式場代の追加が発生した場合は、両家のどちらかが立て替えておき、あとで精算するのがベターです。

着替えて荷物をまとめたら、ここでやっと少し休憩ができます。

ホテルに宿泊する場合は、この時間でチェックインを。不要な荷物は、部屋に入れるか、両親に預けましょう。

披露宴終了から二次会スタートまで2時間空いていると、スケジュール遅延や渋滞があっても、余裕を持って二次会会場へ移動できます。

18:30~ 二次会・三次会・四次会…

二次会の進行は、幹事におまかせ。幹事が考えてくれたプログラムに沿って、参加者みんなでワイワイ盛り上がりましょう。

二次会の所要時間は、平均2時間程度。お開きになったら、ゲストをお見送りして、幹事にお礼の挨拶を。会場代の支払いや撤収まで、しっかり行いましょう。

その後は、新郎新婦2人の自由な時間です。

三次会、四次会と朝まで楽しく過ごすのも良いですし、ホテルに戻って、今日一日を振り返りながら2人だけの時間を過ごすのも◎

基本を押さえていればアレンジは自由! お二人らしい素敵な結婚式プログラムを組み立てて!

結婚式の基本のタイムスケジュールについては、全てお伝えできたと思います。なんとなく、イメージが掴めましたか?

結婚式は、一日がかりの一大イベント。タイムスケジュールからは、長そうに感じるかもしれませんが、実際、結婚式当日になったら、おそらくあっという間に時間が過ぎていきます。

今回ご紹介したのは、あくまで基本のタイムスケジュールです。結婚式は、外してはいけないポイントとマナーさえ押さえておけば、比較的自由にプログラムを組み立てることができます。

プランナーさんとしっかり打ち合わせを重ねながら、お二人らしい、素敵な結婚式を作り上げてください。