婚約・結婚準備

【親への結婚挨拶】当日の流れは?失敗しないための流れを解説

結婚の挨拶

結婚挨拶で訪問をする場合、気を付けなければならないマナーはたくさんあります。しっかりと準備をしておくことが最も大事ですが、臨機応変に失礼がない振る舞いができるように、普段から気を付けておきましょう。では、当日どんなことに気を付けるべきかを見ていきましょう。

目次
  1. 訪問の前に行うべきこと
  2. 訪問時のベストな服装・身だしなみ
  3. 家に到着してから部屋に通されるまでの流れとマナー
  4. 親との歓談と結婚申し込みまでの流れとマナー
  5. 了承をもらってから確認しておきたいこと
  6. 話を終えてから退出までの流れとマナー
  7. 帰宅後に行うべきお礼
  8. 親に嫌な思いをさせないための配慮は忘れずに行う
  9. 結婚式はマナーを守って気持ちいい時間を過ごす
  10. 親への結婚挨拶に関するよくある質問

訪問の前に行うべきこと

結婚式挨拶のマナー①訪問前編

結婚挨拶で訪問をする前に、行うべきことや気を付けるべきことを紹介します。当日の挨拶が成功するかどうかは準備も大きく関係しているため、失礼がないようにきちんと事前に準備をしておきましょう。

女性側の親へ先に挨拶に行く

結婚の挨拶は、まず女性側の親の元へ先に行くものとされています。「嫁にもらいに行く」という意味があり、まずは女性側の親に結婚を承諾してもらってから、男性側の親にも結婚に挨拶をするのです。あまり気にしない親もいるかもしれませんが、昔からの決まりを大事にしている親もいます。女性側の親への挨拶から先に行うのがベターです。

日程は2週間前までには調整しておく

自分たちの都合もあるかもしれませんが、親の都合を最優先で考えましょう。急な訪問にならないよう、2週間前までには日程を調整するのがマナーです。また、結婚の挨拶であれば親としても心構えがあります。あらかじめ何の要件で訪問するのかを何となく伝えておくと当日の流れもスムーズです。

訪問時のベストな服装・身だしなみ

結婚の挨拶で頭を悩ませるのが、服装です。失礼がないような服装であればOKですが、迷ったときは間違いない、王道ファッションで挑みましょう。

男性は清潔感が大事

男性は、スーツが無難な服装です。上下がセットになっていないジャケットとパンツのスタイルであれば問題ありません。また、髪の毛が長かったりヒゲを生やしていたりする人は、当日までに切る・剃るなどしておいたほうがよいでしょう。また、家に上がるため靴下も見えます。穴が開いている、汚れている靴下は避けてください。

男性の身だしなみで最も気を付けるべきなのは「清潔感」です。どことなく汚らしい感じが出ないように、意識して服装や身だしなみを整えましょう。意外と細かなところがみられているかもしれないので、頭の上から足の先まで医師を向けなくてはなりません。

女性は清楚な雰囲気を演出する

女性も、男性の清潔感と同じように清楚な雰囲気が大事です。パンツスタイルよりはスカートやワンピースといった女性らしさが出る服装のほうが親受けはよいでしょう。また靴の脱着に時間がかからないように、ブーツなどは避けてパンプスがおすすめです。さらに、女性はメイクも印象を大きく左右するポイントですが、控えめなメイクが無難です。派手な服装、アクセサリーは主張しないものを選んでください。

家に到着してから部屋に通されるまでの流れとマナー

結婚式挨拶のマナー①訪問前編

家に到着するところから、結婚の挨拶は始まっています。まだ会っていないからといって気を抜かずにスタンバイしましょう。

家への到着は約束の時間より5分ほど遅れて行く

約束の時間に遅れるのは失礼、と早めに到着するのは逆にマナー違反です。約束の時間より前に行くとまだ準備ができていないかもしれません。早すぎる到着は迷惑になるため、5分ほど遅れるぐらいがちょうどよいのです。

ただし、5分以上遅れるのはマナー違反です。親は訪問してくる時間までに準備を整え、待ってくれています。待たせすぎないように5分以内の遅刻にとどめておきましょう。

玄関前でまずは身だしなみチェック

玄関前についたら、いきなり訪問するのではなく身だしなみチェックを行います。コートを着ている場合は脱ぎ、傘がある場合はたたみます。服装や髪の毛の乱れを直してから、インターフォンを押しましょう。歓談中に着信音がならないよう、スマートフォンをマナーモードにすることも忘れてはいけません。

玄関先でもしっかり挨拶をする

玄関先では、女性側の家の場合は女性が先に彼を紹介し、それに続いて彼に親を紹介します。男性側に行った場合も同じです。「こちら、○○さんです。」といわれてから、「こんにちは、○○です。今日はお時間を作っていただき、ありがとうございます。」など、笑顔でハキハキと挨拶をしましょう。

親との歓談と結婚申し込みまでの流れとマナー

部屋に通されたら、親との歓談が始まります。今から結婚の申し込み…となると緊張しやすいですが、歓談は空気を和らげて緊張をほぐしてくれるでしょう。

部屋に通されたら座る位置にも気を付ける

部屋に通されたら、下座に座ります。親から上座を進められても「今日はご挨拶に伺いましたので…」などといって断ってください。断っても勧められる場合は無理に断らず、上座に座っても問題ありません。

手土産は部屋に入ってから渡す

手土産を持参した際、玄関先で挨拶をしたときに渡してしまう人が多いのですが、正しいタイミングは部屋に通されてからです。事前に親の好みをリサーチし、家族みんなで食べられる量が入っているものを選びましょう。ただし、訪問する家の近くのお店で買うと、値段がわかってしまいますし準備しておらず急いで買ったと思われてしまうため、避けなくてはなりません。また渡すときには袋から出して渡すのがマナーです。

席に着いたら改めて自己紹介をする

席に着いてから、改まった挨拶をしましょう。「本日はお忙しいなかお時間をいただきありがとうございます。○○さんとお付き合いをさせていただいています、○○です。などというように自己紹介しましょう。

お茶やお菓子にはすぐ手をつけない

お茶やお菓子が出されることもありますが、すぐに手をつけずに親から声をかけてもらってから口に運びます。

まずは和やかに歓談をする

結婚の挨拶であることは親も承知済みであっても、いきなり結婚の話をするのはあまり好ましくありません。趣味や仕事の話などをしていると共通点が見つかったりしてその場がより盛り上がります。

ただし、会話のなかで政治の話や宗教の話などをするとあまりよく見られないため、あくまで和やかに歓談できるような、季節の話やペットの話、そして親だけが知る昔の幼いころの話などを聞いてみましょう。

結婚の申し込みをするタイミング

結婚の挨拶で一番重要な、申し込みをするタイミングです。結婚を了承してもらえるかどうかの大事な挨拶なので、失敗することがないようにタイミングと挨拶の言葉は考えておくと、当日も安心して挨拶ができます。

空気が和んだら改めて切り出す

ある程度歓談をして空気が和んだら、男性から結婚の話を切り出しましょう。この際気を付けたいのは、歓談の流れを引きずらないことです。改めて切り出すことで、結婚の強い意思が伝わります。最も大事な話なので、親の目を見て誠実な態度で話を始めましょう。

女性から男性側の親への申し込みも男性が切り出す

女性の親への挨拶は男性から切り出しますが、男性の親にも男性がリードして結婚の話へもっていきます。「結婚をしたいと思っていて、彼女の親にはすでに了承をもらっているから、紹介したい」というような感じで切り出してください。間違っても彼女から「彼と結婚したいと思っています」などと話すようなことがないようにしましょう。

反対された場合は日を改める

結婚の挨拶をして快く了承してもらえればいいのですが、反対をされたり少し考えさせてほしいといわれたりする可能性もゼロではありません。結婚を許してもらうと粘ってしまいがちですが、その時に無理に了承してもらいたいと話をするのは逆効果です。親もゆっくり考える時間がほしいはずなので、その場では引き下がってください。日を改めてまた挨拶に行くなどして、時間をかけて話をすることで了承してもらえることも多いです。

了承をもらってから確認しておきたいこと

結婚の了承をもらったら、そこで一仕事は終わりです。しかし、今後のことであらかじめ確認しておくべきことは、その日のうちに確認しておくと後が楽でしょう。

両家顔合わせの日程調整

実際に結婚をするとなったら、両家顔合わせを行います。お互いの親が顔を合わせることになるため、日程調整が必要です。結婚の挨拶に行く前に、だいたいいつぐらいに両家顔合わせをしたいか、2人である程度考えておきましょう。そして、親にも話をして空いている日程を確認し、予定を立てるとスムーズに顔合わせができます。

結婚式の有無

結婚式をやるかどうか、やるならいつぐらいにどこでやるのかなど…先のこともある程度決めておきます。

話を終えてから退出までの流れとマナー

結婚の話も終わったら、部屋から退出して帰宅します。最後の最後まで気を抜かずにしっかりとマナーを守ったふるまいを心がけましょう。

男性から帰る旨を申し出てお礼を伝える

滞在の目安時間は、1時間半~2時間ほどです。すでに親しい間柄になっている場合は、目安時間より長くいても問題ありませんので、状況次第で臨機応変に対応しましょう。

あまり長居すると失礼とされているため、男性から帰る旨を申し出てください。

帰り際には、結婚を了承してくれたことに対して改めてお礼をします。「今日はありがとうございました」と一言だけでも問題ありません。そして玄関を出るときは振り返ってもう一度お礼をし、帰宅します。

帰宅後に行うべきお礼

帰宅後は、親に対してのお礼を改めて行ってください。どんな風にお礼をしたらよいのかをみていきましょう。

自宅に帰宅後連絡を入れて再度お礼をする

帰宅後、できるだけ早く連絡を入れます。ただし夜遅くだった場合は翌日の昼間に連絡を入れるのがマナーです。連絡は電話で、改めてお礼をしましょう。ただしそこまでしてもらわなくてもよいという親もいるので、必ず彼女・彼にお礼の電話をしてもいいかどうか、確認してください。

お礼状はあるとなおよし

最近はあまりお礼状を出すことはないため、お礼状が届かないことを気にする親はほとんどいません。しかし、なかには丁寧な対応を求める親もいるので、こちらも彼女・彼に確認をしてお礼状を出すかどうかを決めましょう。

親に嫌な思いをさせないための配慮は忘れずに行う

挨拶の際、親が嫌な思いをするようなことがあると、結婚の許しをもらえなくなるかもしれません。挨拶のときは配慮を欠かさないようにしましょう。では、どんなことが失礼で嫌な思いをさせてしまうのかを見ていきましょう。

男性側の家に先に挨拶をする

女性側の家に挨拶をし、了承を得てから彼女を紹介するという形で男性側の親に挨拶をする、というのが基本の挨拶です。女性側からか男性側からかを気にする親は多く、特に女性側の親は順番を気にしがちでしょう。男性側の家のほうが近いから、行きやすいからなどという理由で先に挨拶に行ってしまわないように気を付けてください。

親の前で彼・彼女をあだ名で呼ぶ

親の前では、普段呼んでいるあだ名で呼ぶのは失礼です。○○くん、○○さん、というように呼びましょう。もちろん親しい関係であればあまり気にする必要はないため、どのように呼ぶかは関係性次第です。

マナーをまったく心得ていない

結婚の挨拶はいくつものマナーが必要です。訪問する前から訪問した後まで、気は抜けません。だからこそ、マナーを心得ていない人はとても悪目立ちします。マナーをまったく心得ていない人=だらしないというイメージにつながってしまうため、最低限のマナーは心得ておいてください。

結婚式はマナーを守って気持ちいい時間を過ごす

これからの結婚生活、相手の親との関係も良好であるかどうかが生活にも大きく関わります。人間関係は最初が肝心です。気に入ってもらえるようにマナーを守った振る舞いをしましょう。

親への結婚挨拶に関するよくある質問

親への結婚挨拶を失敗しないためにはどうしたらよいでしょうか?
身だしなみを整え、挨拶をハキハキと行い、ご両親にマイナスの印象を与えない事が大切です。
手土産はどういったものが良いでしょうか?
金額は3,000円~5,000円前後ででみんなで分けられるものが好まれます。
結婚を反対されたらどうすればよいでしょうか?
その日は相手の話を聞き、自分の考えを伝えた上で無理に押し切ろうとせずに出直す事がおすすめです。