独占欲とは、その人を自分だけのものにしたいという気持ちのことです。付き合っているパートナーが好きすぎて「独占したい」と思う方も少なからずいます。
この記事では、そもそもなぜ人は独占欲を抱くのか、その心理について解説していきます。また、独占欲が強い彼氏・彼女との付き合い方や、自分が独占欲を持っているのであれば抑える方法についても解説してきます。
独占欲を持っているパートナーや自分について悩みのある方は参考にしてみて下さい。
そもそも独占欲とは
独占欲とは、その人を自分だけのものにしたい、独り占めしたいという欲求のことです。他者に奪われてしまうのではないかという不安や嫉妬心があると、独占欲を持ちやすくなります。時には独占欲によって相手を束縛してしまうこともあります。
相手が常に自分のことを考えていてほしいと思ったり、他の人と2人きりにならないでほしいなど、人によって”独独占欲の強い/弱いは自覚していない人もいます。
なぜ独占したがる?
独占欲を抱く男性の心理や原因
ここからは独占欲を抱く男性の心理や原因について解説していきます。男女でも同じ心理や原因もありますが、特に男性に当てはまる傾向をまとめました。なぜ男性が独占欲を持つのかを見ていきましょう。
自分に自信がない
自分に自信がない男性は「彼女が他の人に盗られてしまうのではないか…」「いつ捨てられてしまうのか…」という心配が常にあります。その不安をなくすために、彼女を他の人から遠ざけて自分だけのものになるようにしたがります。
自分は正しいと思っている
自分が正しいと思っている人は、他者の自分とは異なる意見を聞き入れません。彼女が自分とは違う意見を持っていた場合、それを跳ね除けて自分好みの女性になるようにしていきます。
”彼女がいる自分”が好き
彼女がいる自分がいることが誇らしく思っています。自分の所有物ように思い、「彼女さんかわいいね」などと褒められることで、「そんな彼女と付き合っている自分はすごい」と思います。そのため、彼女を独占したいと思うようになります。
愛情が強い
彼女への愛が強いと、四六時中、彼女のことを考え続けます。愛が段々とエスカレートした結果、彼女は自分のものである、そうあってほしいという心情にいたります。
独占欲を抱く女性の心理や原因
男性の心理や原因は前述したとおりですが、ここからは女性の心理や原因について見ていきましょう。男女でも同じ心理や原因もありますが、この項目でも特に女性に見られがちな心理や原因についてまとめています。
愛情の見返りを求めてしまう
彼氏のことが好きすぎて、「私がこれほど尽くしているのだから」と自分が注いだ愛情の見返りを求めて、それが独占欲につながっていることがあります。
精神的に不安
女性はホルモンバランスの関係もあり不安定になりやすいものです。ナーバスなときに彼氏の支えがあれば安心することができます。そんなときに彼氏がいないと気持ち的に寂しくなってしまうため、そばにいてほしいという想いから独占欲で縛ってしまいます。
”裏切られたくない”という想いが強い
男性同様、他の女性に盗られたくないという想いから独占したくなってしまうことがあります。”裏切られたくない”という想いは過去の恋愛で男性に浮気されたり、恋愛もののドラマやアニメなどの影響も考えられます。
思い通りにしたい
好きなのであれば自分の言う通りに動いていくれるという思いを持っていると、”思い通りに動くこと”こそが愛であると感じます。それがエスカレートしていくと、相手に求めるハードルが高くなり、そこから相手を独占したいという気持ちが芽生えてきます。
独占欲を持つことは悪いこと?
独占欲を持つことは悪いことではありません。相手を好きだと思っているからこそ、自分だけのパートナーでいてほしいと思ってしまうものです。悪いのは、独占欲を持つことで相手を縛りつけ、負担をかけてしまうことです。
自分だけのものになってほしいゆえに、他者との関係を咎めるようになれば、当然パートナーは負担に思います。
独占欲を持っていることは、相手に負担を強いる可能性が高いため、独占欲=悪 であると考えられることが多いのです。
独占欲を持っている人の特徴7つ
初めから「この人は独占欲を持っている」と判断することはできません。それでは、どのような人が独占欲を持っているのでしょうか?独占欲を持っている人のよくある特徴をまとめました。
恋愛経験が少ない
恋愛経験が少ないと、今好きになっている人にぞっこんです。だからこそ、その人を思う気持ちが強くなる傾向にあります。
また、これまで自分のことを愛し合える人が少なかったわけですから、「ここを逃したら次はないのではないか」と考えてしまうため、恋愛経験が少ないと独占欲を持ちやすいです。
友達が少ない
友達が少ないことは、他者との交友関係が狭いということです。交友関係が狭いと、好きな人への熱量が高くなるのも当然です。
好きな人が交友関係が広い場合、そこに対して「自分に時間をかけてもらえていない…大切にされていない」と感じ、さらに独占したくなることもあります。
趣味などがない
授業や仕事など、やらなくてはいけないこと以外の時間は多いものです。そんなときに打ち込める趣味などがない人は独占欲が強くなりがちです。好きな人のことを考える時間が増え、いつも一緒にいたいと考えるようになります。
それに対して、相手に趣味などがあって時間が取れないと、それが嫉妬につながり、さらに相手を縛りたくなることもあります。
承認欲求が強い
人間の欲求の中で”自己承認欲求”というものがあります。これは他者に認められたり、必要とされることで感じることのできる欲求です。「愛されたい」というのも承認の1つで、自己の重要性を確かめることができます。
自分を大きく見せたいと思っていたり、認められたいと思っている人は独占欲が強い傾向にあります。
完璧主義者
何事も全て自分の思い通りにならないと気が済まない人も独占欲が強い傾向にあります。パートナーに対して、自分の思い通りに動いてほしいと思い、そこから相手を縛り付け、自分の言うとおりにさせたがります。
自分大好き人間
自分が大好きな人(ナルシシスト)は、自分が好きであるために「自分以外を見ないでほしい」と思いがちです。自分を大好きであるのと同じように、パートナーにも自分を大好きになってほしいという思いが働き、束縛に繋がります。
寂しがり屋/メンヘラ
寂しくなったときに「好きな人がそばにいてくれたら…」と感じる人や、寂しくなりがちなメンヘラ気質な人は独占欲が強い傾向にあります。自分の寂しさを埋めてくれるのは好きな人だと考え、それが相手を縛ってしまうことに繋がります。
独占欲が強い人との付き合い方
相手が独占欲が強い場合、どのように付き合っていけば良いのでしょうか?ここからは付き合い方について解説していきます。
彼氏が独占欲が強い、彼女が独占欲が強い方はぜひ参考にしてください。
安心感を与える
「私はあなたが好きで、他の人の元へは行かない」ということがはっきりと伝われば、あなたを縛ることはないでしょう。
そのために、日頃から相手への想いを伝えることが大切です。スケジュールを伝えたりするのも効果的です。
自信を持たせる
パートナーが何かしらのコンプレックスを抱えて自信がなければ、相手の長所について口にして相手を褒めるようにしましょう。そうすることで、自信がついて独占欲によって縛り付けることも改善するでしょう。ポイントは些細なことでも褒めることです。
独占欲が強いことを自覚させる
独占欲が強いとあなたが思っていても、本人はそう思っていないかもしれません。まずは独占欲が強いことを伝えましょう。その時に咎めるように伝えてしまうと、相手は傷ついてしまうこともあるので、伝え方には注意しましょう。
ただし、これは独占欲が強くて縛りがきついと思っていなければ言う必要はありません。
興味・関心が持てることを作ってもらう
趣味がなかったり交友関係が狭いと独占欲が強まる傾向にあるので、空いている時間を他のことに使ってもらえるよう、興味・関心が持てるものをつくてもらいましょう。
たとえば、相手が気に入りそうなスポーツや習い事を進めたり、ドラマやアニメなどのエンタメを進めてみるのが良いでしょう。
独占欲を抑える方法
これまで独占欲を持つ男女の心理や特徴について解説してきました。自分は独占欲が強いなと気づいた人もいるかと思います。
前述したように、独占欲があることは悪いことはありませんが、時に相手を強要してしまう行動に走りがちです。たとえ、行動しなかったとしても自身が我慢するというストレスを感じてしまいます。
さて、そんな厄介な独占欲を抑える方法はどのような方法があるのでしょうか?ここからは独占欲を抑える方法について解説していきます。
没頭できる趣味を見つける
相手のことを考えて仕方がないのであれば、その時間を他のことに使うようにしてみましょう。スポーツや読書、アニメ、ドラマ、漫画などの趣味など何か打ち込めることを始めてみましょう。
まずは自分が興味を持ちそうなことは何だろうかと自己分析から始めてみて、実際に行動に移してみましょう。
交友関係を広げる
前述した”没頭できる趣味を見つける”とも関連しています。つまりは好きな人のことを考えすぎてしまうことを他の時間に充てることです。
交友関係を広げれば、飲み会が増えるなどその人のことを考えすぎてしまうことも減ります。自分が興味・関心のあるものについて話すコミュニティに参加してみるのはいかがでしょうか。
自分を磨く
自分に自信がない人はぜひ自分磨きをしてみましょう。体形にコンプレックスがあればジムに通って体を絞ったり、口下手なのがコンプレックスであれば多くの人と話す機会を設けたりなど、コンプレックスを改善することで自信が付きます。
そうすれば、好きな人と対面したときに自信を持って話すことができ、「裏切られてしまうのでは」という気持ちも軽減されるでしょう。
”独占欲”と上手く付き合っていこう
人間誰しも、少ないからずは独占欲を持っているものです。結局はそれが強いか弱いか、独占欲を制御できるかどうかなのです。
自分が独占欲を持っているのであれば、どう抑えられるか試行錯誤しましょう。パートナーのが独占欲の強い人であれば、そんな人とどのように付き合っていくかを考えていくことが大切です。
ここで解説したことをぜひ活かしてみてください。